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深情不悔

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話が出たつい

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話が出たつい


「そうですか……」
 艦長は本当に残念そうだ。そんなに期待されているのだろうか。
「艦隊とはどうやって連絡を取るんですか?」
 もう、この話は終わりにして、別の質問をした。
 艦長はメレッサの横にくると、椅子に付いているスイッチを入れてくれた。
 目の前に大きな立体画像が現れた。セダ雋景 課程イヤワがあってその周囲に小さな点がたくさん写っている。
「この点が宇宙船です。こちらの青い点が姫君の艦隊になります。これを見ながらそのまま指示を声に出せば、姫君指揮下の宇宙船の艦長に声が聞こえるようになっています」
 メレッサが指揮をする前提で説明してくれる。
「わかりました、でも私は指揮はしませんよ」
 妙に期待されると困る。
「姫君は、ご自分の人気をご存知ないのですか? 姫君が指揮をとれば勝ったも同然だと、みんな思っています」
 艦長は説得するかのように話す。
 メレッサも自分の人気は多少知っていた。ただ、メレッサの取り巻きから聞く話はお世辞が入っているでの少し割り引かなくてはならない。
「おだてないでください」
 軽くいなしたが。
「いえ、本当の事です、ドラール皇帝では乗組員の士気が上がりません」
 艦長はうっかり皇帝の悪口を言ってしまって、あわてて口をつぐんだ。その場の誰もが凍りついたようになった。皇帝の娘に悪口をBand 1中學聞かれたのだから、場合によっては皇帝に知られてしまう。
 艦長は真っ青になってメレッサを見ている。
「大丈夫です、話したりしません」
 メレッサは答えた。それに、きわどいでに、以前から気になっていた事があった。
「一般の帝国の市民はドラール軍とミラルス軍のどちらを応援しているんですか?」
 普通の市民の本当の気持ちが知りたかった。
「もちろん、ドラール軍です」
 艦長が当然と言うように答えた。もちろんこんな質問をしても、この答えしか返ってこない事はわかっていた。
「本当の事を教えてください。そうは思えないんです」
 ルビルにいた時の皇帝に対する庶民の感情を考えると、父を応援するものがいるとは思えなかった。
 メレッサがきつい目で艦長を睨むと、艦長は落ち雋景 課程着きをなくして困ったように周囲を見ている。
「たぶん… わずかではありますが、ミラルスを応援する者もいるかと思います」
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